海外情勢

貿易合意で中国経済追い風 19年GDPきょう発表 目標達成か

 米中両国が15日署名した貿易協議の「第1段階」合意は中国経済が景気安定に向かうモメンタム(勢い)を後押しすることになりそうだ。中国は17日に2019年の国内総生産(GDP)を発表するが、年末にかけて景気減速を阻止するために実施した対策の効果を反映した内容になると予想される。

 中国経済は、米中両国の第1段階合意を受け、輸出が増え、国内の信頼感と投資が高まることで弾みがつきそうだ。中国人民銀行(中央銀行)は適度な金融緩和を維持すると見込まれる。

 ブルームバーグのアジア担当チーフエコノミスト、チャン・シュー氏は「中国経済はまだ下押し圧力にさらされている。ただ17日発表のGDPは、当局が成長ペースを慎重に管理している様子を示すものになる可能性が高い」と説明している。

 国営新華社通信によると、劉鶴副首相は訪問先のワシントンで19年の成長率が6%を上回り、今年1月のデータも見通し改善を示していると述べた。李克強首相は13日の国務院(政府)会議で、6~6.5%に設定した19年の成長率目標を達成できたとの見方を示していた。

 エコノミストらは、10~12月期のGDP成長率を6%、19年通年を6.1%と予想しており、3月5日から北京で開かれる第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議で20年の経済成長率の目標が「6%前後」に調整されると予測している。

 スタンダードチャータード銀行の丁爽チーフエコノミスト(香港在勤)は「10~12月期の中国経済が前四半期より好調に推移したことから、通年の成長率は6%よりも高くなる可能性が非常に高い」とみている。(ブルームバーグ Lin Zhu)

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