海外情勢

香港、景気支援へ財政出動 財政官が追加の刺激策を示唆

 香港政府の陳茂波財政官は19日までにブルームバーグの単独インタビューに応じ、「景気支援に向けて財政支出を大胆に行う準備を進めている」と表明した。

 この中で、失業率がさらに上昇する見込みだとして、2月26日に発表する予算案に、インフラや公共サービスへの支出を継続したうえで、追加の刺激策を組み込む考えを示した。さらに香港政府には景気後退に対応する財政余力があるとも語った。

 昨年半ばに始まった抗議デモ前に発表された今年度予算には減税やハイテク産業への投資、社会保障などの約429億香港ドル(約6080億円)の景気刺激策が盛り込まれている。

 経営者らがテナント料を引き下げるよう求めていることに対して陳氏は市場の自動調整機能に委ねる意向を示した。

 エコノミストからは香港政府の刺激策が国内総生産(GDP)の1%に満たず効果が期待できないとの批判が出ている。

 陳氏は現在の政治的な行き詰まりについて解決策を見いだす自信を示すにとどまり、政府による具体案は提示しなかった。懸念が高まっている資本や労働力の流出は重視しない姿勢を示し、香港の金融システムと市場は安定した状態だと述べた。

 香港ドルの米ドルとの連動制については「見直す考えはない」とし、変更の可能性を否定した。(ブルームバーグ Enda Curran、Eric Lam)

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