海外情勢

インフレ目標変更の可能性 ECB政策、市場9割弱が予想

 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は物価安定の達成に努める中で、ECBのインフレ目標を17年ぶりに変更すると市場関係者らはほぼ確信している。

 ブルームバーグ調査に回答した90%近くが、ECBは低過ぎるインフレ率と高過ぎるインフレ率の両方を等しく警戒する戦略へと正式に変更するだろうと予想。ほぼ半数はECBが現在のインフレ目標「2%弱」をより具体的にすると見込んだ。

 ECBはドラギ前総裁の下でマイナス金利と2.6兆ユーロ(約320兆円)に及ぶ債券購入に踏み切ったが、インフレ目標を達成することはできず、当局者はその理由の理解に努めている。物価安定の定義を明確化したり変更したりすれば、目標達成が後押しされるかもしれないが、達成しやすいよう目標を動かしただけと批判される恐れもある。

 ラガルド総裁は政策委員会メンバーに対し、今月23日の会合で政策の検証作業を開始したい意向を示している。メンバーらはインフレ目標の検証について広範な支持を示唆しているものの、その結果どうするべきかで明確な意見の一致は見られていない。

 ブルームバーグではECBの政策見通しに関しても調査。回答者の大半は2020年通年と21年の大半の期間で大きな変更はないだろうとの見方を示した。昨年11月に再開された量的緩和は月額200億ユーロで継続し、21年末に終了すると予測した。利上げは22年4~6月になると見込まれている。(ブルームバーグ Piotr Skolimowski、Harumi Ichikura)

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