国内
デジタル通貨、研究本格化 各国で検討加速、カンボジアが初導入へ
歴史の必然
日銀について、同行OBの中島真志・麗沢大教授は「中国が2014年ごろからCBDCの研究を始め、導入に近づいていることを考えると、その気になれば5年程度で導入できる」とみる。
CBDCは民間のデジタル通貨より信用力が総じて高い上、島嶼(とうしょ)国や面積が広い国で現金流通のためのコストを減らす効果が期待できる。銀行口座を持つ人は少ないがスマホの普及率は高い新興国などでは、金融サービスへのアクセスが容易になる利点も見込める。
半面、民間銀行の預金がCBDCに一斉に移行して銀行の資金不足を招けば、融資による信用創造の機能を損ないかねない。サイバー攻撃で盗まれるリスクがあるほか、個人情報をどう保護するのかといった問題もある。導入にあたって、各中銀はこうしたデメリットを克服する必要がある。
キャッシュレス決済が世界的に広がる中でCBDCの導入は、時期は別にして、不可避の情勢だ。野村総合研究所の木内登英氏は「通貨のデジタル化は歴史の必然だ。CBDCの発行は、その流れを後押しする」としている。