海外情勢

中国の輸入博はネットで出展契約式 初参加ミシュランなど調印

中国新聞

 新型肺炎の影響により、「第3回中国国際輸入博覧会」の主催組織はこのほど、初めてインターネット上での出展契約式を行った。

 中国国際輸入博覧局副局長で国家コンベンション・エキシビションセンター(上海)董事長の孫成海氏と、フランスのミシュラン、ルサッフル、日本の武田薬品工業、セイコーエプソンの計4社が契約した。

 このうちミシュランは初出展。同社の中国エリア総裁兼董事長の偉書傑氏は参加を決めた理由について、「企業の製品やサービスにおいて、より多くのニーズを掘り起こしたい。輸入博は新型肺炎終息後の経済回復の絶好のプラットフォームとなり、その中で重要な役割の一角を担いたい」と述べた。

 武田薬品工業の中国総裁、単国洪氏は「主催組織は企業のニーズに応えネット上での調印という新たな準備活動を推進しており、われわれの出展に対する自信はより強固なものとなった」とした。

 国家コンベンション・エキシビションセンター国際輸入博覧会展覧部の周伶彦・副総経理は「今の時期は出展契約が集中するため準備を遅らせるわけにはいかず、ネットでサービスを提供することにした。オフィシャルサイトや『微信(ウィーチャット)』、電話、テレビ会議などでも、企業とのコミュニケーションを強化している」と話す。

 周氏は、新型肺炎が輸入博に及ぼす影響は限定的とみる。これまでに参加登録した企業は1000社を超え、第1、2回輸入博と同等のペースだという。(中国新聞社)

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