国内

2月小売販売額増、買いだめ効果

 経済産業省が31日発表した2月の商業動態統計速報によると、小売販売額は前年同月比1.7%増の11兆2280億円だった。プラスは昨年9月以来、5カ月ぶり。基調判断は「増加している」と表現を変更した。

 経産省の担当者は「新型コロナウイルスに備えた買いだめがあった」と説明した。販売額は2月として、消費税増税前の駆け込み需要が起きた1997年に次ぎ、過去2番目の大きさという。

 業種別では、全9業種のうち6業種が上昇した。新型コロナ感染拡大を背景にマスクや除菌製品が好調で、医薬品・化粧品が9.2%増と大きく伸びた。買いだめが押し上げた飲食料品は3.9%増、燃料が2.9%増と続いた。

 一方、3業種が減少。百貨店の売り上げなどを含む各種商品の落ち込み幅が最大で、4.6%減となった。百貨店では新型コロナにより中国を中心とする訪日外国人客(インバウンド)の減少が響いた。

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