海外情勢
「マスク」習慣ない欧米で相次ぎ方針転換 各国メディアがマスク文化を分析
仏政府の「マスク不要」指針は、「健康な人にマスクは不要」としてきた世界保健機関(WHO)の指針に沿ったものだったが、マスクの着用が定着しているアジアで感染拡大が抑えられていることなどを主張する医師が相次ぎ、WHOも3日、「他人に感染させる可能性は低くなる」と一定の効用を指摘した。
オーストリアのクルツ首相は「欧州はマスク着用で大きな間違いを犯した」と発言。今月からスーパーでマスクの無料配布を開始し、買い物客に着用を義務付けた。
チェコやスロバキアは、マスクやスカーフなどで鼻と口を覆わずに、買い物に出かけることを禁じた。ドイツも積極的な着用を呼びかけている。(ワシントン 住井亨介、パリ 三井美奈)
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各国のメディアは、「アジア人はなぜマスク着用に慣れているのか」を解説、分析する記事を相次いで掲載。日本を「マスク文化」定着の先駆けとして紹介している。
韓国の聯合ニュースは、「日本では花粉症対策のため、1970~80年代からマスクが使用されてきた」と説明。日本の女性はノーメークのときにマスクを使用する習慣もあると紹介した。韓国でも近年、微小粒子状物質「PM2・5」対策でマスク着用が広がったとする一方、欧州ではテロや過激デモを警戒し「表情を隠すことに拒否感がある」と分析した。
英BBC放送(電子版)はシンガポール発の記事で、2002~03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行に伴い、多数の死者が出た香港などでマスク着用の重要性が認知されたと指摘。「伝染病を経験しているかどうか」が着用習慣の違いにつながっているとした。(時吉達也)