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小池百合子東京都知事会見の要旨(上)

 新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言を受け、東京都の小池百合子知事は10日の記者会見で、休業要請する業種などについて発表した。会見の要旨は次の通り。

 小池氏「国が緊急事態宣言を行い、都は徹底した外出の自粛要請を行った。その際、同時に施設などの営業休止などの要請を行う予定にしていたが、国からは外出自粛の効果を見極めてからの要請だという話もあった。都としては『これはひとえに都民の命にかかわる問題。とても待つことはできない』との姿勢で、スピード感をもって国と調整を進めた。西村(康稔・経済再生担当)大臣とさらに協議を進め、結果として合意をみた。

 まずは「遊興施設」「大学、学習塾」「運動、遊技施設」「劇場」「集会・展示施設」「商業施設」の6つのカテゴリーについて、(特措法の)施行令に基づき営業休止を要請する。施行令で対象になっていない千平方メートル以下の施設も同様に自粛をお願いしなければならない。100平方メートル以下の小規模教室、店舗などは、営業を継続する場合は適切な感染防止対策を徹底することを求めている。

 第2の文教施設は原則として施設の使用を停止する。保育所、学童クラブなどは必要な保育等を確保した上で、適切な感染防止対策の協力を要請する。経済団体などに対し、子育て中の従業員の方がテレワークなどの在宅勤務、休暇が取得できるようお願いしている。

 第3は医療施設、生活必需物資販売施設。社会生活を維持する上で必要な施設で原則営業を継続してもらう。なお、居酒屋を含む飲食店などは、夜間の外出を控えてくださいと再三お願いしているわけで、その観点から朝5時から夜8時までの営業を要請し、お酒の提供は夜7時までと求める。これも西村大臣と合意した。11日午前0時から実施をしたいと考えている。

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