5.10~14 海外
■中国新車販売22カ月ぶり増
中国自動車工業協会が11日発表した4月の新車販売台数は前年同月比4.4%増の207万台だった。新型コロナウイルスの影響による落ち込みから急激な回復を見せ、22カ月ぶりに前年実績を上回った。商用車の伸びが31.6%増と大きく、乗用車は2.6%減となった。
■米物価11年ぶりの下落率
米労働省が12日発表した4月の消費者物価指数(季節調整済み)は前月比0.8%下落した。下落率はリーマン・ショック後の2008年12月以来、11年4カ月ぶりの大きさ。原油安の影響でガソリンが20%超値下がりしたことが影響した。食品価格は1.5%上昇した。
■米大統領、マイナス金利要求
トランプ米大統領は12日、連邦準備制度理事会(FRB)にマイナス金利政策を導入するよう促した。日本や欧州での実施を念頭に、米国もマイナス金利の恩恵を受けるべきだとツイッターに投稿した。経済情勢の悪化に危機感を抱き、FRBへの圧力を強化する姿勢を示した。
■在宅勤務、希望者は永久に
米ツイッターは12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い実施している在宅勤務について、希望する社員は「永久に」続けられるようにすると発表した。日本での拠点を含めて世界的に実施する。在宅勤務を本格導入する取り組みで、米主要IT企業では初めて。
■米FRB、追加対策検討も
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は13日の講演で、米経済が新型コロナウイルスの影響で「大きな下振れリスクにさらされている」と一層の悪化を警戒した。「追加策が必要になるかもしれない」と述べ、景気の状況に応じて対処する考えを表明した。
■英1~3月期GDP2%減
英統計局が13日発表した2020年1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は19年10~12月期と比べて2.0%減で、リーマン・ショック後の08年10~12月期以来、約11年ぶりの落ち込みとなった。新型コロナウイルスの影響で経済活動が著しく停滞した。
■アマゾン新小型タブレット
米アマゾン・コムは13日、タブレット端末「ファイア」シリーズの新製品を発表した。画面サイズが8インチで9980円から。前モデルと比べて処理性能を高め、音声を使った人工知能(AI)サービス「アレクサ」にも対応した。米アップルの「iPadミニ」に対抗する。
■WTO事務局長、辞意表明
世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長は14日、各国代表団と実施したテレビ電話会議で、8月末で辞任する意向を表明し、後任選びに速やかに着手するよう加盟国に求めた。任期を1年残しての退任。紛争処理機能がまひし、混乱が続く中でのトップの辞意表明となった。