日本や欧州、アメリカ、韓国へも輸出され好評と胸を張る
“フルウィッグ”などで検索すると、アマゾンのサイトがトップに表示され多くの商品が販売されている。かつらは、生産国を表示させる必要がないので生産国は確認できない。しかし、1万円以下の商品の販売元を見ると中国企業が8割といった感じになっている。
アマゾンは日本に支社がない外国企業でもFBA(Fulfillment-By-Amazon)を利用して販売できるので、業者はあらかじめ日本国内のアマゾンの倉庫へ納入しておき、売れたら国内から発送している。
一方、「楽天市場」や「ヤフーショッピング」は日本に拠点がない企業の出店はできないので、日本の個人事業主や日本で登記された企業が輸入品としてウィッグを販売している。楽天を見ると数万円する高めのウィッグは日本製素材を使用するなど差別化を図っているが、日本で生産されたものかどうかは判断できない。
今、医療用ウィッグなどで女性の需要も増えている。前出のA社代表は、中国国内での販売を始め、日本や欧州、アメリカ、韓国へも輸出され好評だと胸を張っているので、じつは日本人が普段、愛用しているウィッグは北朝鮮で作られたものかもしれない。(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))