海外情勢
ガソリン車の販売禁止が加速 世界最大・中国市場もEVシフト
HVが主流の日本市場にも潮流変化がみられる。ホンダが10月末、近未来的な小型EV「Honda e(ホンダイー)」を発売。マツダはスポーツ用多目的車(SUV)型の「MX-30」のEVタイプを年度内にもリース販売する。トヨタ自動車は、軽自動車より小さく航続距離は約100キロという超小型EVを今冬にも発売する計画だ。
自動車メーカーを取り巻く環境は激変が見込まれる一方、政策頼みではEV市場の成長はおぼつかない。中国では昨年、政府が補助金を大幅に削減したことで、同年の新エネルギー車の販売が前年比4%減とマイナス成長に落ち込んだ。さらに新型コロナウイルスの影響も受け、資金繰りが苦しくなった新興EVメーカーの苦境も相次ぎ報じられている。(今村義丈、北京 三塚聖平)