海外情勢

英語教育に情熱 ジル・バイデン氏、大統領夫人と兼務へ

 【ワシントン=住井亨介】交通事故で妻と娘を亡くした夫を支え、家族を立て直す一方で、30年以上にわたって英語教育に打ち込んできた。ホワイトハウス入り後もファーストレディーと兼業で教壇に立つつもりだ。

 デラウェア大卒業後、ジョー・バイデン氏から5回のプロポーズを受けて1977年に結婚した。妻、母親として家庭を支える一方で、公立学校などで英語を教え続けた。81年には次女アシュレーさんを授かっている。

 多忙な中で修士号、博士号を取得。副大統領夫人時代も首都ワシントン近郊バージニア州にある2年制大学で教鞭(きょうべん)をとった。

 ホワイトハウスでは「バイデン博士」と呼ばれ尊敬を集める一方で、学生たちからは「宿題が多く、評価が厳しい」との評判もあった。夫の外遊に同行する合間にも、学生の論文を採点することで有名だったという。

 昨年3月の大統領選の選挙集会では、バイデン氏の演説を妨害しようとした活動家に立ちはだかり、夫を身をていして守ったことも注目された。

 東部ニュージャージー州出身の69歳。

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