(5)「五輪海外客、今月中に方向性を決めたい」
--首相官邸と官僚の関係について反省や見直しが必要と思うか
首相「若手官僚の方が途中で退職される。このことは残念なことでありますけども、逆にいったん退職して、また元の省に帰ってくる人もいるということも事実です。いずれにしろ、この労働力の流動化、そうしたことはやはり大事かなというふうに思います。ただ、いずれにしろ、その志半ばで諦めていくんじゃなくて、次のステップということを考えて人事異動ができるように、若い人はそうした方がいいのかなというふうに思っています」
「一方、接待で今いろんな問題が出ております。これは、まさにこの官僚の(国家公務員)倫理法ですか。そうしたことはやはりしっかりと守ってもらうというのはこれ当然のことでありまして、そういう中でもう一度、私自身が関係大臣、またそれぞれ各省庁に倫理監督官というのがおりますから、そうした中で徹底をするようにしていきたいというふうに思います」
「そういう中で、官僚と政治のあり方について、(質問に)第三者委員会という話がありますけど、私はまだそこは様子を見たいというふうに思います。それとコロナの中で、ほとんど厚生官僚だけでなくて、多くの官僚の人が休みなく去年からもう1年以上たつわけですけれども、そうした大変な努力をしている。そうしたことには私は心から敬意を表したい。このように思います」
--東京五輪の開催に向けてコロナをどう抑え込む戦略を描いているか
首相「まず五輪と関係なく、一日も早くコロナ感染を収束させる。これが私の役割だというふうに思います。今回の延長で、なんとしてもこの感染拡大を抑え込んでいきたいというふうに思いますし、宣言解除後も感染の再拡大を防ぐために、専門家のご意見を伺いながら、対策をしっかり行っていきたいというふうに思います」
「なお、今後、感染対策の決め手となるのがワクチンだということを私は申し上げています。4月12日から高齢者への接種を開始をし、6月末まで65歳以上の高齢者全員に2回接種するワクチンの配送を行いたいと思っています。一日も早く全ての国民の皆さんに安全で有効なワクチンをお届けしたい。そのために全力で取り組んでいきたい。このように思います」
「また、海外の観客をということであります。そうしたことについて、3月中に決定をするということになってますので、そうした状況を見ながら水際対策というのはまた変わってくるだろうというふうに思います。今、万全の対策で行ってますけど、いざ観客を入れるとなると大変な状況になりますから、人員も含めて、そうした中で今月中に方向性を決めたい。こういうふうに思います」
--新型コロナの封じ込めのため、国民の行動変容を促す新たな対策を出す考えは
首相「行動変容につきましては、今日までの学習の中で、やはり飲食に的を絞って行ったことで、新規感染者が大幅に減少してきているということも事実だというふうに思います。それと同時に、新たに力を入れてやりたいことは高齢者施設。国の責任で今月中に3万カ所において検査を行っていきたい。徹底してこのクラスターの多い部分を潰していきたい」
「それとまた若者も多い、いわゆるこの繁華街というところですか。これは尾身会長からも強い要望がありまして、モニタリングの検査ですか、そうしたことを新たに行っていきたい。このように思ってます。そして今行ってますマスク、手洗い、3密、基本的なことをしっかりやると。病床の使用率が50%ぎりぎりのところが今1カ所あるわけですけれども、そうしたところをさらに大幅に改善をする。2週間でそうしたことをしっかりやっていきたい。このように思います」
=(6)へ続く