国内

コロナ禍のストレス和らげる住環境追求

デザインスタジオ「YZDA」代表 吉田 恵美さん

 --昨年に続き、世界最大の米住宅デザイン情報サイトが選ぶ“ベスト・オブ・ハウズ賞”を受賞した。これで同賞の受賞は8回目となった

 「コロナ禍もあり、今回はこれまでとは環境が大きく違っていた。評価されることを誇りに思う半面、賞をとることに対する不安もあった。これからデザイナーとしての新しい役割をどのように進化させるかについては、新たな思索とチャレンジが続いている。ただ、これまで続けてきた顧客視点を基軸にデザインをするというフィロソフィーや目標は変わっていない。そういう意味では、今回の受賞はこれまでとは違う重みがあった」

 --コロナ禍で顧客ニーズが変化している

 「仕事の中心地である米国では、コロナ禍の影響を強く受けている。人々は自宅で過ごすことを求められた。このため、住環境に与えた影響は大きく、アウトドア空間やキッチン改装リノベーションや仕事ワークスペースの設置などの必要に迫られた感がある。また、心身のストレスや負担を感じる環境を和らげる工夫をした。新しい生活習慣を意識し、食すること、身体を動かすこと、仕事をすることについてのニーズが強まっていると感じた。コロナ禍で、健康を重視しながらデザイン性を追求する取り組みがより注目されたと考えられる」

 --近年は日本の中小企業支援にも力を入れている

 「日本の中小企業が生み出すモノやサービスは信頼性や品質の面で素晴らしい。しかし、商品の企画やデザイン性という面では課題も多いと思う。その企画やデザインの部分について、米国での経験を生かした支援を進めている。支援する企業とともに、“モノ”ではなく、それらを使って実現する“夢”を提供していきたい。一連の支援は共に“夢”を育てる取り組みでもある。これは私の住宅デザインの根幹を成すものでもある」

 よしだ・さとみ 1994年、米アイオワ州立大芸術学部卒。米建設会社を経て2005年、デザインスタジオのYZDAを設立して独立。18年には東京オフィスを設立した。米国在住。福岡県出身。

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