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群馬県民宿泊割引、29日から休止 感染状況見ながら再開

 群馬県の山本一太知事は22日の定例会見で、県民の県内宿泊施設の利用料金を割り引く観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト」第2弾を大型連休が始まる29日のチェックイン分から休止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が理由で、県は感染状況を見ながら再開を目指す。

 山本知事は休止理由について新規感染者数の増加や変異株の広がりなどを指摘。5月の大型連休中の人の流れを抑制する狙いもあると説明した。再開時期は「大型連休中はない」(山本知事)とし、県内と近隣都県の感染状況を見極めたうえで改めて判断する。

 「愛郷プロジェクト 泊まって! 応援キャンペーン」第2弾は、県民が県内宿泊施設を利用した際、宿泊料が1人1泊6千円(税別)以上の場合、5千円を割り引くキャンペーン。3月26日~4月21日の利用者は約4万4千人泊に上る。5月31日まで実施の予定だったが、休止に伴い6月以降に繰り延べされる見通し。1週間の告知期間がありキャンセル料の補填(ほてん)は行わない。

 

 県は愛郷プロジェクトについて、全面中止ではなく再開をにらんだ休止にとどめた。コロナ禍の打撃を受けた観光業など地域経済の立て直し支援が必要だとの考えが背景にある。

 山本知事はこれまで、直近1週間平均の1日当たり新規感染者数20人未満、病床稼働率20%台以下の維持が経済活動を回していく上での目安だと説明。これらの指標や首都圏の感染状況などが悪化すれば、総合判断により中止も辞さないとの考えを繰り返し示していた。

 会見で「当面中止」と休止ではなく、あえて中止という言葉を選んだのは、「まずは感染拡大を防ぐ」という決意の表れともみてとれる。指標が目安を上回り、政府が東京都などに緊急事態宣言を発令する構えもあり、事業の休止は事前の説明通り妥当な判断だ。

 ただ、感染拡大防止と地域経済の両立は必要だ。県は変異株のスクリーニング(ふるい分け)検査の強化などにより感染状況を一日も早く好転させる考えだ。封じ込めを進め、事業の早期再開につなげてもらいたい。(柳原一哉)

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