国内

福島知事が官邸訪問 処理水の海洋放出「首相が責任を」

 福島県の内堀雅雄知事は22日、官邸で菅義偉首相と会い、東京電力福島第1原発で増え続ける処理水を海洋放出する政府の基本方針決定を受け、「福島県だけではなく、日本全体の問題だ。総理自身が前面に立ち、しっかりと責任を果たしていただくことが重要だ」と伝えた。面会後の取材に明らかにした。

 会談で内堀氏は、県民の中には海洋放出への反対意見や、処理水の保管継続を求める声、新たな風評被害への不安があると説明。関係者への丁寧な説明や正確な情報発信のほか、風評対策と事業者支援を進めるよう改めて求めた。

 菅首相は「いずれの要望も重く受け止める。風評対策はできることは全部やる覚悟だ。リーダーシップを発揮し、福島の復興に向けて処理水の問題に責任と覚悟を持って臨んでいく」と答えたという。

 政府は13日、処理水を海水で薄め、放射性物質トリチウムの濃度を国の基準よりも大きく引き下げた上で、2年後をめどに海洋放出を始める方針を決定。ただ漁業者らは風評被害を懸念し、強く反対している。

 16日に開かれた処理水の関係閣僚会議に出席した内堀氏は「これまでの復興や風評払拭への努力を後退させないよう、関係省庁が一体となり万全な対策を講じるべきだ」と政府に求めていた。

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