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ワクチン効果いつ? 接種ペース「政治の季節」に影響

 ただ、仲田准教授は「高齢者から接種を進めたことで、感染者数が一定数出ても医療逼迫(ひっぱく)を回避できる。この点で、今までとは新規陽性者の数字が持つ意味合いが違ってくる」と話す。ワクチン接種の拡大に伴い、東京五輪開催に厳しい世論の風向きが変化する可能性もある。

 一方、1日100万回が達成できなければ、東京五輪・パラリンピック後の「政治の季節」にも影響を及ぼすことになる。

 仲田准教授のチームは季節性インフルエンザで実績のある1日60万回の場合も試算。10月の第2週ごろに1日当たりの新規感染者数は約1500人で頭打ちとなるとした。野村総研は1日80万回の場合、1回目接種完了が4割前後に達するのは9月10日、2回目接種完了は10月1日にずれ込むとした。

 首相官邸のツイッターによると、3日の医療従事者と65歳以上の高齢者への接種回数は合計約51万回。自治体によっては後日、数日分をまとめてワクチン接種記録システム(VRS)に入力して報告する場合もあり、政府関係者は「実際の接種回数は1・5倍ぐらいだ」と話す。首相も4日昼に坂本哲志1億総活躍担当相と官邸で会食した際、自ら掲げた1日100万回接種の6月中旬までの実現について「目標までにできると思う」と自信を示した。

 パラリンピックが閉幕するのは9月5日。首相は9月末に任期満了を迎える党総裁選の前に衆院解散・総選挙に打って出る意向を表明しているが、その場合、解散の判断はワクチン効果が表れるギリギリのタイミングとなる。(大島悠亮)

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