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骨太方針に「孤独・孤立」 人材育成 年内に重点計画
政府が月内に閣議決定する経済財政運営の指針「骨太方針」で、新型コロナウイルス禍で深刻化する「孤独・孤立」対策について、電話や会員制交流サイト(SNS)を通じた相談の24時間対応や人材育成の支援などを明記する方向で検討に入ったことが7日、分かった。年内に孤独・孤立対策の重点計画をまとめ、継続的な支援を行うことも盛り込む。
産経新聞が入手した原案によると、骨太の方針では「孤独・孤立対策」を柱の一つとし、「つながりを実感できる地域づくり、社会全体の気運醸成や好事例の横展開を図りつつ、官民一体で取り組みを推進する」とした。
具体的には24時間の相談体制に加え、支援情報が網羅されたポータルサイトの構築や孤独・孤立の実態把握のための全国調査を進めることを明記。孤独・孤立対策に取り組む民間非営利団体(NPO)の支援や政策立案にあたっての対話を推進する。
ひきこもり支援に関しては、従来の対策を再点検した上で「(ひきこもりの)要因と将来も見据えた息の長い支援の実施」や「良質な支援者の育成と支援手法の開発などの取り組みを推進する」としている。