国内

職場接種本格スタート、USJやメーカーで 実施難しい業界も

 企業による新型コロナウイルスワクチンの職場接種が21日、本格的に始まった。サービス業や製造業などテレワークの難しい業種も積極的に実施。接種率の向上が期待される一方、まとまった人数の接種対象者を集めにくい業種や中小企業などでは実施しにくい現状もある。

 大阪市此花区のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)は同日、職場接種を始めた。この日は約300人に接種する予定。今後、従業員やアルバイトら約1万人のうち希望者を対象に、8月末までの完了を目指す。USJは26日から土・日曜の営業再開も控える。アトラクションの案内などを担当するアルバイトの城田優月さん(20)は「来場客に安心して楽しんでもらえるよう接種を受けた」と話していた。

 パナソニックやダイキン工業など大手メーカーも職場接種を開始。工場などテレワークが難しい職場での感染対策が課題だった。ダイキンは社員の家族やOBらも含め約3万7千人への接種を予定しており「対象を広げ社会の接種率向上に貢献したい」とする。

 インフラを支える企業も接種を急ぐ。関西電力は大阪市内の本店で職場接種を始め、7月中に福井県内の3原発でも行う。大阪ガスは、ガス製造所など供給に関わる部署の担当者を先行して進める方針だ。

 一方、客と接する機会が多い飲食業界も接種が急がれるが、全国チェーンでは従業員が各店舗に散らばり、政府が示す同一会場で千人程度への接種は難しい。くら寿司は平日の公休を利用し、自治体の接種を受けてもらう形を検討する。

 同様にまとまった接種対象者を集めにくく、専属の産業医がいない中小企業も模索する。約2300社が加盟する大阪府中小企業家同友会は「複数企業が合同で接種ができないか情報を集めているが、医師の確保が難しい」と話す。

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