海外情勢
中国の駐米大使離任へ「中米関係は岐路に」と別れのあいさつ
【カシュガル(新疆ウイグル自治区)=三塚聖平】中国の崔天凱(さい・てんがい)駐米大使は21日、在米中国大使館のウェブサイトで談話を発表し、近く離任することを明らかにした。崔氏は談話で「現在、中米関係は重要な岐路にある」と強調。その上で「米国の対中政策は再構築の段階にあり、対話と協力か、それとも対抗と衝突かの選択に直面している」と指摘した。
崔氏は「全米の同胞に向けた別れのあいさつ」で、近く離任することを表明した。崔氏は駐日大使や外務次官を経て2013年に駐米大使に就任し、8年以上の長期にわたり大使を務めた。
中国政府は、崔氏の後任人事について発表していないが、秦剛外務次官(55)の起用が取り沙汰されている。秦氏は、中国外務省で報道官を長く務めたことで知られている。