国内

野党、西村担当相の辞任要求「司令塔に向かない」

 立憲民主党の安住淳国対委員長は14日午前、自民党の森山裕国対委員長と国会内で会談し、西村康稔経済再生担当相の辞任を求めた。新型コロナウイルス対策として、酒類提供を続ける飲食店との取引を停止するよう酒類販売事業者に要請した問題などを受け、「西村氏はコロナ対策の司令塔にふさわしくない」と判断した。

 安住氏は会談後、記者団に「森山氏も腹の内では『早く辞めろ』と思っているのではないか。こういう発想を持った人はコロナ対策の司令塔には向かない。続投させたら菅義偉(すが・よしひで)首相の責任になる」と語った。

 また、安住氏は会談で、東京五輪・パラリンピック期間中の感染拡大に備えるため、7月23日の五輪開幕前の臨時国会召集も求めた。森山氏は「応じられない」と回答した。野党側は近く党首会談を開き、憲法53条に基づいて臨時国会召集を要求する方向で調整している。

 西村氏は8日、休業要請などに応じない飲食店への対策として、酒類販売事業者への取引停止要請とともに、融資元の金融機関と協力して飲食店側に順守を求める考えを示した。

 だが、業界や与野党から批判が続出。金融機関から働きかけてもらう方針は9日、酒類販売事業者への取引停止要請は13日に、それぞれ撤回した。西村氏は14日午前、衆院内閣委員会の閉会中審査で辞任を否定した。

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