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「インド太平洋戦略はゴミ山に捨てるべき」 中国が激しい言葉で日本を中傷する本当の理由

 台湾や香港だけでなく、新疆ウイグル自治区のジェノサイド(集団殺害)という問題についても、絶対に譲ることのできない「核心的利益」、他国の口出しを認めない「内政干渉」と断言し、弾圧を続けている。

 それにもかかわらず、日本政府は習近平政権を「脅威」とは断定することを避けた。これでは中国の増長は止まらないだろう。

 ■「中国と平和的で安定した関係を」と訴える朝日社説

 7月14日付の朝日新聞の社説は「対中、懸念のその先は」との見出しを立て、書き出しからこう訴える。

 「中国の軍事的台頭に対する強い警戒感が伝わってくる。一方で、信頼醸成への取り組みや対話が進んでいない現状もある。中国と平和的で安定した関係を築くには何をすべきか。政府は懸念の先を示す必要がある」

 朝日社説が訴えるように「平和的で安定した関係」が構築できるのならば、異論を挟む余地はない。しかし、それが難しいという現状をどう受け止めているのだろうか。あまりに理想主義ではないだろうか。

 ■「信頼醸成に資する取り組みの扱いは素っ気ない」と揶揄

 朝日社説は書く。

 「中国の国防費は日本の防衛費の約4倍。潜水艦や艦船、戦闘機など近代的な装備の数でも自衛隊を大きく上回る--。中国の急速な軍事力の増強ぶりを、白書はグラフや写真を織り交ぜて紹介。尖閣諸島周辺では『力を背景とした一方的な現状変更の試み』が『執拗に継続』されているとして、中国海警船の活動が過去最多、過去最長を更新したデータを列挙した」

 グラフや写真、それに具体的データの掲載は、中国の脅威を伝えるためには欠かせない。それを朝日社説は「いずれも、国民にわかりやすく現状を訴える狙いがあるのだろう。他方、防衛当局間の交流など、信頼醸成に資する取り組みの扱いは素っ気ない」と揶揄するから情けない。朝日社説は中国の脅威や国防の重要性をどう考えているのか。

 ■中国は「脅威」なのか、それとも「懸念」なのか

 さらに朝日社説は防衛白書が「脅威」を使わずに「懸念」を使用したことを評価し、次のように書くから驚かされる。

 「ただ、中国に対する全般的評価は、『安全保障上の強い懸念』であるという、昨年の表現を踏襲した。防衛省内では、『脅威』など『懸念』より強い文言とすべきかをめぐって議論があったようだが、最終的には前回同様に落ち着いた。妥当な判断といえる」

 どうして「妥当な判断」なのか。間違った判断ではないか。ちなみに、前述した産経社説は「物足りなさがある」と指摘していた。中国は「脅威」なのか、それとも「懸念」なのか。沙鴎一歩は産経社説のほうが現実を正しく捉えていると考える。

 朝日社説は主張する。

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