海外情勢

アフガン人道支援11億ドル超に 国連会合

 【ロンドン=板東和正】国連は13日、イスラム原理主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンでの人道支援拡充を求める閣僚級会合をスイス・ジュネーブで開催した。グテレス事務総長は会合後の記者会見で、各国が表明したアフガンや周辺国への支援総額は11億ドル(約1200億円)を超えたと明らかにした。

 会合は対面とオンライン方式を併用して実施された。国連は年末までに6億600万ドル相当の緊急支援物資が必要として加盟国に負担を求めており、目標額を大幅に上回った形だ。ロイター通信によると、米国は会合で約6400万ドルの追加の支援を表明した。

 日本は鷲尾英一郎外務副大臣が会合にオンラインで出席。国際機関を通じた食料など6500万ドル規模の新規支援を含め年内に総額2億ドルの支援を行う用意があることを説明した。

 国連によると、タリバンが実権を掌握した8月以前でもアフガン国民の半分近くに相当する約1800万人が人道支援に依拠しており、状況はこの数週間でさらに悪化した。国連世界食糧計画(WFP)は1400万人が飢餓の危機にひんしていると訴えている。

 グテレス氏は会見で、各国から支援が集まったことを受け、「アフガンの人々に効果的な人道支援を提供すべきだという認識が満場一致で支持された」と述べた。一方、現金不足のため銀行が営業を一時停止したことで物価が高騰しているアフガンの状況を踏まえ、「経済の血液は現金だ」と強調。経済の崩壊を避けるため、「現金を利用可能にするための方策を考えなければならない」との見解を示した。

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