海外情勢

国連事務総長、中露主導の上海協力機構「決定的に重要」

 【ニューヨーク=平田雄介】国連のグテレス事務総長は17日、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)がタジキスタンの首都ドゥシャンベで開いた首脳会議(サミット)でビデオ演説した。アフガニスタン支援などでのSCOの働きを「決定的に重要」と述べ、国連との連携により「中央アジアの平和と安定、持続的な発展が前進している」との認識を示した。

 アフガンではイスラム原理主義勢力タリバンの復権に伴い、国連の支援要員に対する脅しや嫌がらせが報告されている。こうした中、中露は首都カブールで大使館業務を続けるなどタリバンと良好な関係を築いており、両国の“後ろ盾”を得て、人道支援の迅速で安全な展開を図る国連の姿勢が目立ち始めている。

 グテレス氏は演説で、アフガンや周辺国への支援総額が11億ドル(約1200億円)を超えた13日の閣僚級会合など国連の取り組みを紹介し、SCOと「ともに支援活動を行うことを楽しみにしている」と述べた。気候変動や新型コロナウイルスのような「国境を超える脅威」への対処でのSCOの役割にも期待した。

 アフガンの人道支援事業を統括する国連アフガニスタン支援団(UNAMA)のライオンズ代表も9日の国連安全保障理事会で、SCOなど中露が主導する地域協力の枠組みへの期待を示していた。

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