海外情勢

ドイツ総選挙投票終了 保守派が猛追大接戦、連立交渉は難航予想

 【ベルリン=三井美奈】ドイツで26日、総選挙(下院)の投票が行われた。16年間在任したメルケル首相の後継者を決める選挙で、公共放送ARDが出口調査を基に予想した得票率では、メルケル氏の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とライバルの左派系与党、社会民主党(SPD)の両党がともに25%で首位を占め、大接戦となった。

 環境政党の緑の党が15%で3位に立っており、過去最多の議席を獲得するのは確実な情勢。「反移民」を掲げる右派「ドイツのための選択肢」(AfD)、中道の自由民主党はともに11%。旧東独共産党の後身の左派党は5%だった。

 どの党も議席の過半数に達しない見通しで、連立交渉は難航が予想されている。政権発足が遅れ、「メルケル首相は今年末まで留任するのではないか」との見方もある。

 メルケル氏は25日、CDU・CSUが独西部アーヘンで開いた最後の選挙集会で「この選挙に、ドイツの安定がかかっている」と述べ、首相候補のラシェットCDU党首への支持を求めた。SPDの首相候補、ショルツ財務相はベルリン郊外のポツダムの集会で、「最低賃金を引き上げる」と公約を訴えた。

 ドイツは、欧州連合(EU)で最大の経済国で、人口も最多。総選挙の行方はEUの進路を左右する。総選挙は、小選挙区と比例代表の併用制。有権者は2票持ち、1票を選挙区候補、1票を政党に投じる。下院定数は598。比例の得票率によって追加される。

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