国内

閣僚肩書、英訳に苦心 孤独担当は「ロンリネス」

 岸田文雄内閣の発足に伴い、首相官邸は英語版ホームページで新設を含む閣僚一覧を掲載するなど対外発信に努めている。ただ、日本独特の担務もあり、英訳に頭を悩ますケースも少なくないようだ。

 官邸ホームページによれば、衆院当選3回の小林鷹之氏が抜擢(ばってき)された新設の経済安全保障担当相は「Minister in Charge of Economic Security」。また、野田聖子氏が就いたこども政策担当相は「Minister in Charge of Policies Related to Children」と訳されている。

 官邸の国際広報室によると、過去の首相会見の英訳などを参考に単語を当てはめることが多いという。担当者は「まずは違和感がないよう直訳している。今後、所管省庁で修正される可能性もある」と説明する。気になるのは国際的にも珍しい担務の翻訳だ。例えば野田氏が担う孤独・孤立対策。英語表記は「Minister in Charge of Measures for Loneliness and Isolation」。「孤独」と「孤立」を直訳しているのが分かる。

 英語表記が困難だったとみられるのは安倍晋三元首相が創設し、岸田内閣で廃止された「1億総活躍担当相」だ。「Minister in Charge of Promoting Dynamic Engagement of All Citizens」。「すべての国民のダイナミックな参画を促進する担当閣僚」となり、「1億」は省いてある。官邸関係者は「この英訳は難しい。当時の担当者はどうやって決めたのだろうか…」と感心する。

 首相が総裁選で創設を目指すと訴えた「健康危機管理庁」や「こども庁」が実現した際、英語表記はどうなるのだろうか。(広池慶一)

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