「一つは、地元企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援です。地元の老舗企業は今世代交代がおこっており、30~40代の若手経営者が増えています。例えばスノーピーク代表取締役社長の山井梨沙さんや、ハードオフコーポレーション代表取締役社長の山本太郎さんなどがその一例です。新潟の老舗企業の若きトップと組んで、DX化を促進。地方企業のビジネス拡大を応援したいと考えています」
また、渋谷さんがもう一つ力を入れているのが、新潟発の起業家の支援です。2020年9月には、新潟ベンチャー協会の代表理事に就任。同協会には、新潟出身の先輩起業家だけではなく、ベンチャーキャピタル、新潟大学もパートナーとして加わり、新潟発のビジネスを後押しするエコシステムの構築を目指しています。
最後に、渋谷さんから地方ビジネスの可能性が語られ、イベントは締めくくられました。
「今までのビジネスは都市への一極集中でした。でも、都市は物価もあがり、競争も激しくなっている。都市一極集中ビジネスは徐々に立ち行かなくなるでしょう。なにより新型コロナウイルスの影響で、その変化はどんどん加速するはずです。新潟でビジネスを広げつつ、今後はほかの地方都市とも連携して、東京を介さずにローカルtoローカルのビジネスを生み出していきたいと考えています。最終的には、海外の地方都市にもこのモデルを適用し、グローバルにビジネスを展開していきたいですね」
【CONNECT in 丸の内】では、三菱地所が運営する国内外のスタートアップとそのサポーター約600名が集う起業家支援コミュニティ「東京21cクラブ」による、イノベーション創出支援を目的とした活動の一部をご紹介します! アーカイブはこちら