間伐材のバイオマスに着目
間伐材のバイオマスから得られる水素の製造、回収、利用に着目し事業を展開しているのがバイオコーク技研(東京都千代田区)です。具体的には運搬を可能とした水素化マグネシウムタブレットを開発し、非常用室内発電機のカートリッジとしての活用に力を入れています。また、フィルム上にすることによって活性酸素の発生を抑制し食品の鮮度維持に使うといった、応用事例も出てきています。
木を丸ごと使い切る
東京チェンソーズ(東京都檜原村)は、枝葉も含めた「一本丸ごと使い切る」林業を推進、木材の高付加価値化に力を入れています。活用事例のひとつが、六本木アークヒルズで導入されたクリスマスイルミネーションです。通常のクリスマスツリーはシーズン終了後に廃棄処分されますが、飾った木を木道に加工しアークヒルズ内で引き続き活用しました。また、林業会社でしか入手できない個性的な木材を活用し、ショールームやオフィスの室内空間に活用する事例もあります。秋には檜原村に「森のおもちゃ美術館」をオープンする予定です。
ドローンで森林資源情報を解析
信州大学発ベンチャーの精密林業計測(長野県南箕輪村)は経験に頼った人工林の生産管理を解決するため、レーザーセンサーを搭載したドローンによって、森林資源情報の解析を行っています。上空から撮影した画像データを活用することで樹木の種類や一本一本の木の大きさ、伐採すべき木の位置などを可視化できるサービスを提供しています。これによって生産管理のデジタル化が可能になり、生産性の大幅な向上が見込めます。
地方の魅力を凝縮したサウナ
OneGreen(東京都目黒区)は現役の医師、デザイナー、ビジネスパーソンの3人が共同で代表取締役を務め、地方の魅力を凝縮したオープンイノベーション型の開発サウナ「ヴァルス」を提供しています。例えば島根県太田市にある世界遺産の温泉街、温泉津(ゆのつ)温泉では10年間で顧客が半減していることから「神楽サウナ」プロジェクトを開始します。具体的には地元の瓦をサウナストーンに、温泉水を化粧水などに、木材をサウナの建材にと資源のリブランディングを行います。
足元では木材価格が高騰する「ウッドショック」が広がるなど、木材の市場動向に注目が集まっています。林業系ベンチャーが活躍する機会はますます増えそうです。
【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら