社長を目指す方程式

キャリアアップも部下育成も、研修を凌ぐ最強の方法とは?!

井上和幸

 私の古巣、リクルートは、1960年の創業(設立1963年)以来、およそ60年に渡って「新規事業開発会社」と呼ばれ、その時々の新しい事業を産み出す(世の中の「不」を解消する)ことで活力ある組織、自社の成長を継続させてきました。2012年の分社化、ホールディングス化、2014年の上場を経て、更に成長を加速させ、日本の主要指標での企業ランキングの上位に常に入る企業となっていることから、改めてリクルートの事業成長の秘密、その起点となっている人材活用術・人材開発方法が注目されているようです。

「リクルート流」の人材育成の真意とは

 私がリクルート出身、しかも人事部門にいたことがあるということで、昔から今に至るまで「リクルートの人材育成方法、教育プログラムを教えて欲しい」と言われ続けてきました。その際、いつもお答えしてきたことがあります。

 それは、語弊を恐れずに言えば、「リクルートにあるのは、優れた教育プログラムなんかではありません。良い採用と、適切な場を与えることだけです」ということです。もちろん私が在籍した当時、それ以前から階層別の研修や各事業毎でのノウハウ・事例共有などのプログラムはありましたし、現在は洗練された最先端の教育研修プログラムも多数存在しています。

 ただ、それでもなお、リクルートがどうして常に活力ある組織を保ち、事業を成長させ、新しいサービスやビジネスがその中から創出され続けるのかと言えば、教育研修にその源泉があるのではなく、「採用+場」の提供がOS(基本ソフト)となっているのです。

 そしてこれはリクルートに限った話ではなく、その後、私は人材コンサルティング事業に20年近く携わってきましたが、業種や規模を問わず、活力ある人材・組織、そこから生み出される成長事業は、必ず「採用+場」から成り立っていることを目の当たりにしてきました。

今回の社長を目指す法則・方程式:

人材開発の「70:20:10の法則」

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