元受付嬢CEOの視線

経営者は現場に耳を傾けよ 私が実践する働き方改革は「リセット」と「投資」

橋本真里子
橋本真里子

 リモートワークというと、時間管理の難しさを理由に、導入に難色を示す会社もあるでしょう。たしかに、自宅で8時間きちんと働いているか確認するのは困難です。しかし、出社して8時間勤務していても成果物を多く上げる人とそうでない人がいます。つまり、8時間きっちり作業してもらうことより、最低限のルールに則した上で、成果や勤務態度が会社やサービスに貢献していればそれで良いと思うのです。職務が異なれば成果を出しやすい環境も異なります。受付嬢だった私は当時「カウンターにいること」が職務のひとつでした。反対に、営業職の人なら社外にいることのほうが多いでしょう。場所を問わないシステム開発に従事するなら最も集中しやすい自宅での作業が効率的だと考える人も多いかもしれません。

弊社ではリモートワーカーの時間管理を3段階で行っています。(1)業務につく前にビジネスチャットアプリでその日の業務予定を報告してもらう(2)業務終了後に実際の成果を報告してもらう(3)各上長が成果を確認。これである程度のことは把握できます。タイムカードのように細かな時間管理は行いません。

 リモートワークはさらに、通勤時間や交通費の削減にもなります。子育て中の従業員は朝夕のストレスフルな通勤時間を子供の送り迎えに充て効率的に使うこともできます。私自身も、出社ベースの働き方をしてはいるものの、10年ほど前から通勤時間が無駄だと考え、会社の近くに住むようになりました。私にはぴったりだったようで、仕事の生産性や精神的にも肉体的にも健康的だと感じて続けています。

 このリモートワークのおかげで、地方で働く優秀なスタッフを採用することができ、彼らの生活環境を守ることもできていると思います。従業員自らが、コミットすべき業務に最適な場所・環境を選べる制度を会社としても提供し続けていけたらと思っています。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング