経済インサイド
「他人に目標を立ててもらう」 転職・起業に新たな発想
IT人材派遣会社の人事部で健康管理を担当する30代女性、電機メーカーで人工知能(AI)開発に携わる男性(40)、コンサルティング会社勤務の男性(37)、フリーランスのアパレル向けコンサルタント男性(45)。それぞれが初対面だ。
手順としては(1)まず自分を取り巻く現状を、制限時間5分でA4判の紙に絵で表現(2)そのうちの1人が他の3人に対して、自分が描いた絵について5分で説明(3)絵の内容について8分間で質疑応答(4)説明を聞いた上で3人は説明者の目標を5分で考えてA4判の紙に書き出す(5)各自4分ずつで説明者に対して自分の考えた目標をプレゼンテーション-を3時間ほどかけて4人で繰り返す。一巡したら今後どう生かしていくかを各自がA4判の紙に書き出し、読み上げて発表する。
このうちコンサルティング会社勤務の男性は、名古屋本社で自動車向けシステム保守を担っていたが、今は東京に単身赴任してコンサルティング業務に就いている。東京転勤後にスタートアップ企業の関係者と知り合い、違うキャリアへの転身に関心を持つようになり、「今の会社にいるか転職するかで迷っている」と自らの状況について報告した。
それを聞いた3人はそれぞれ自分だったらどのような目標を立てるかという視点で、「自動車関連の人脈をつくり、今の仕事を続けながら転職に向けて活動する」「付加価値を上げて転職しやすくするため、今とは別の専門性を身に付ける」「まず家族のいる名古屋に転勤の希望を出して、戻った上で転職するかをじっくり考える」と、三者三様の見解を提示した。それぞれの意見を聞いた上でコンサルティング会社勤務の男性は「転職するための強みを身に付ける」という目標を宣言した。