東京商工リサーチ特別レポート

人気演劇集団キャラメルボックス破綻の深層 大物俳優頼み、未払いも

東京商工リサーチ

演劇界有数の知名度、ピーク時年商は10億円

 ネビュラプロジェクトは1985年創業の演劇興業会社。同社が運営するキャラメルボックスは早稲田大学の演劇サークル出身者を中心に結成された劇団で、脚本・演出家の成井氏らが旗揚げ。人気俳優の上川さんがかつて所属し、演劇界では有数の知名度を誇っていた。

 同社はキャラメルボックスの公演企画、ノベルティ製作、俳優マネジメントを手掛ける運営会社として2006年1月期は売上高約10億1000万円をあげていた。

 しかし、その後は観客動員の伸び悩みなどから売上は減少に転じ、2018年1月期は売上高約5億円に落ち込んでいた。こうしたなか、2019年5月31日にはキャラメルボックスが公式サイトで活動休止する旨を発表していた。

 なお、ネビュラプロジェクトの関連会社2社も破産開始決定を受けていたことがTSRの取材で判明している。

 東京地裁から破産開始決定を受けた2社は、公演で使用する楽曲の著作権管理などを手掛けるキャラメルボックスエンタテインメント(東京都中野区、加藤昌史社長)、劇団員のマネジメントを行うネヴァーランド・アーツ(中野区、同社長)。

 負債は両社とも100万円に満たない。あくまでネビュラプロジェクトに依存し、一部門の色彩が強い経営だったとみられる。

未払いでも公演を続けたスタッフ

 TSRの取材で、破産申請時の債権者数は228名、負債総額は5億2071万円だったことが判明している。そのうち、劇団関係の債権者数は65名で、債権額は合計1億9779万円に達する。このうち、劇団員は45名で債権総額は6318万円。1人当たり平均額は140万円に及ぶ。最高は、出演料等で790万円だった。

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