2度目以降のコンタクト(2)個人的な話題編
さて、忘れっぽく赤の他人に興味のない筆者にとって一番難しいところだが、できると気遣いと人柄が一気に伝わるのがこれ。
手元にある相手や相手の国の情報から、ちょっとした質問をしてみるのだ。
「注文が立て込んでいる」「こちらはすごく寒い」「もうすぐ赤ちゃんが生まれる」など、前回のコンタクトで相手が言っていたことを覚えていたら幸い、それらがどうなったか聞いてみよう。電話でもメールでも「How is it going with ~?(~はどうですか?)」でOK。
もし最近ニュースで相手の国の情報を見ていたら、例えば
「I saw it on the news that you are having a big heat wave in Europe, is everything ok with you?(ヨーロッパがひどい熱波に襲われているとニュースで見ましたが、そちらは大丈夫ですか?)」
などと尋ねると、ニュースを見てその人の身を案じた思いやりが伝わる。
ちなみに以前、同じ職場で働いていた同僚は、産休明けに取引先と電話するたびに「おめでとう」を言われ、もちろん「赤ちゃんの調子はどう?」と聞かれ、毎回いかに生まれたての自分のベビーが可愛いかを長々と語っていた。カルチャーショックであった。
結びの文
本題を伝えた後は「Sincerely, 」「Best regards, 」「Take care」などの敬意を表す言葉とともに自分の名前で締めてもいいのだが、できればその前にもう一言結びの文を挟んで軟着陸したい。
「Have a nice weekend (evening)!(良い週末(晩)を!)」
「I wish you a very merry Christmas.(良いクリスマスを)」
など、次にコンタクトを取るであろう時まで相手が良い時間を過ごせるように願ってもいいし、もし午後にコンタクトを取った相手が忙しそうなら
「Please take a very good rest this evening.(帰ったらよくお休みくださいね)」
相手が体調不良を抱えていたら
「Please take very good care of yourself.(どうぞくれぐれもご自愛ください)」
などと、ひとこと優しさを伝えるのを忘れないようにしたい。
一度でも相手の家族に会ったことがあったり、家族の話を聞いたことがあれば、
「I wish you and your family a great summer!(ご家族とご一緒に素敵な夏を!)」
と言及すると、家族のことも思いやってくれていると喜んでもらえるだろう。