近ごろ都に流行るもの
肩書なくし業績アップ、トップダウンはもう古い
部署がないかわり、大小の業務すべてにプロジェクトチームが組まれ、社員が有機的にかかわり合っている。給与も社員同士の評価で決定。各社員は社内SNSを使って随時、写真や文章で取り組み中の案件を公開しており、目標と達成度、評価、給与まで、すべてがガラス張りになっている。
入社14年目の中嶋あいみさん(35)は、「以前は社内政治もある普通の会社だったので、まるで転職したような気分です」。5年前に転職入社した小柴貴生さん(33)は、「やりたい仕事に挑戦できる半面、いくつになっても成長が求められる」と指摘する。
59歳の元部長は現在、営業トップの成績を収め、「現場でイキイキ働く姿が尊敬できる」と、若手に刺激を与えている。逆に、指示するだけで働かないオジサンや肩書が欲しい人は、社を去っていったそうだ。
20代のプロジェクトリーダーも多く「経験により成長が早まる」と中村さん。4年で経常利益8.2億円を積み上げ、完全黒字化を達成。バリフラットの仕組みを支える自社開発の社内SNSサービス「ゴーラス」は、3年間で約600社が利用している。
◇
「こんなに変化の激しい時代に、トップのいうことを聞いているだけでいいんですか? 個々が主体的に判断して動くチームこそ、組織の能力を最大化できる」。4月に「脱 トップダウン思考」を出版した福富信也さん(39)が、熱く語った。