社会・その他
東京五輪まで1年 「暑さ、交通輸送、チケット販売」の3大課題、現状は
東京五輪の開幕まで1年を切った。東京都や大会組織委員会などは暑さ、交通輸送、チケット戦略という“3大課題”の解決に神経をとがらせている。期間中に35度以上の猛暑となることが予想される中で、熱中症の犠牲者をいかに防ぐか。大都市ゆえの悩みである都心の混雑ぶりには、官民そろっての交通輸送対策を展開する。全試合のフルスタジアム(満員)を目指す観戦チケットにはさまざまな販売戦略が計画されている。
21日に行われた自転車ロードレースのテスト大会。スタート地点の武蔵野の森公園(東京都調布市など)の正午の気温は約27度。この時期にしてはやや涼しく感じられる天候だったが、欧州各国から来た選手やコーチ陣は口々に「本番はこれよりも暑いのか。一番の問題だ」と不安を吐露した。
東京大会には日本の夏に不慣れな外国人が多数訪れる。「暑さに慣れていない中で、急に暑くなり高温が続くと特に危険」。熱中症による死亡と気温との関係を調べた首都大学東京の藤部文昭特任教授(気候学)はこう指摘する。今年のように東京が梅雨明けしないまま開幕日を迎えれば、期間中に猛暑が突然やってくる恐れがある。暑さに体が慣れる「暑熱順化」ができぬままだと、熱中症リスクはより高まることになる。