そんな疑問と向き合っているうちに、自分がある違和感を持っていることに気がつきました。それは、「タメ口」という表現についてです。「タメ口」という表現が正しくないのではないかということです。
そもそもタメ口とは、敬語や「です」「ます」などの丁寧語を含まない話し方の総称です。「タメ口」は一般的にカジュアルで、友達口調といったイメージです。タメ口はビジネスシーンにおいては、少し砕け過ぎたような、相手を見下したような印象を与える話し方かもしれません。
しかし「タメ口」を別の表現にするとこのイメージが変わると思いました。例えば「通常語」「常態語」「平語」と表現してみると、一気に友達口調といった印象がなくなるように感じます。このように表現してみると、ビジネスシーンにおいても見下しているという印象を取り除けるような気がします。
敬語とタメ口をどのように使い分けているのか
次に、自分がどういうシーンで敬語とタメ口を使い分けているかを分析してみました。明確な答えは出なかったのですが、入社の年次が古いメンバーには基本的にタメ口で接していることに気づきました。
しかし、彼らに入社当初からタメ口で話していたかというと、そうではありませんでした。どのタイミングでタメ口になっていったかを考えると、明確にお伝えできるポイントが1つありました。
それは、物事を教える時です。教えるときは敬語をあえて使わないようにしていたのです。
人に何かを教えてもらう時、例えば習い事をイメージしていただければと思うのですが、教えてくれる人が敬語でドライに説明していると、「ちょっと冷たい。怖い」といった印象を受けませんか? 仕事の引き継ぎをする際に全部敬語で伝えられるより、タメ口を含みながら柔らかい表現で伝えてあげたほうがお互いに和み、変な緊張感なくスムーズに話が入ってくると思います。教える側が敬語で事務的に伝えると少し圧迫感が出てしまい、教えられる側からすると質問もしづらいかもしれません。