弱みを見せられるのも強さ
以前、有名な合気道の師範と会話をする機会がありました。日本屈指の方なのですが、次のような質問をしてみました。
「ヤンキーに絡まれたらどうしますか?」
師範は言いました。
「怖いので、全速力で逃げる」と。
この返答には驚きました。でも、聞くとこういうことでした。
「想定外のことをする人は、やっぱり怖い。なので、全速力で逃げる」と。
でも、しつこくさらに尋ねてみました。「もし殴られたらどうするのか」と。するとこんな返答でした。
「恨みを買わない程度の最小限の防御だけをして、全速力で逃げる」と。
どうでしょう。とても人間くさく感じませんか。お弟子さんたちもきっと人間味を感じていることでしょう。
よく言われることですが、やはり、こういうことです。
「本当に強い人ほど、怖がりであり、小心者だったりする」
だからこそ、弱みを見せることで、ぜひ部下との距離を縮めてみてください。きっと、部下はこう感じるでしょう。
本当にすごい人だから、弱さを見せられるのだ、と。
これもリーダーとしての処世術です。
(らしさラボ代表 伊庭 正康)