働き方

一流のリーダーが「若い頃の失敗」を語る理由は、職場を地雷原にしないため

 弱みを見せられるのも強さ

 以前、有名な合気道の師範と会話をする機会がありました。日本屈指の方なのですが、次のような質問をしてみました。

 「ヤンキーに絡まれたらどうしますか?」

 師範は言いました。

 「怖いので、全速力で逃げる」と。

 この返答には驚きました。でも、聞くとこういうことでした。

 「想定外のことをする人は、やっぱり怖い。なので、全速力で逃げる」と。

 でも、しつこくさらに尋ねてみました。「もし殴られたらどうするのか」と。するとこんな返答でした。

 「恨みを買わない程度の最小限の防御だけをして、全速力で逃げる」と。

 どうでしょう。とても人間くさく感じませんか。お弟子さんたちもきっと人間味を感じていることでしょう。

 よく言われることですが、やはり、こういうことです。

 「本当に強い人ほど、怖がりであり、小心者だったりする」

 だからこそ、弱みを見せることで、ぜひ部下との距離を縮めてみてください。きっと、部下はこう感じるでしょう。

 本当にすごい人だから、弱さを見せられるのだ、と。

 これもリーダーとしての処世術です。

伊庭 正康(いば・まさやす) らしさラボ代表
1969年、京都府生まれ。1991年リクルートグループ(求人情報事業)入社。2011年、らしさラボを設立。営業リーダー、営業マンのパフォーマンスを飛躍的に向上させるオリジナルの手法(研修+コーチング)が評判を呼び、年間260回にのぼるセッション(営業研修・営業リーダー研修・コーチング・講演)を自ら行っている。

 (らしさラボ代表 伊庭 正康)

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