“ゼネラリストという専門家”を目指して
今までのキャリアを振り返ってみてどう思われますか。
「そうですね、いま世の中は副業・リモートワークなど働き方の多様化の話が出ることが多いですが、職種も多様化していると思います。たとえば営業職やマーケティング職も細分化され分業化・専門性・体系化されてきていますよね。そうなると俯瞰して全体最適を提案し意思決定する価値が増します。この流れは不可逆でしょう。私はマネーフォワードのビジネス領域事業のCSOという仕事を通じて、“ゼネラリストという専門家”を目指したいのだと自己分析をしています」
当初は公認会計士のロールモデルを目指されていたわけですが、“ビジネスマン、とくにマネージメント層にとってのロールモデル”へアップデートされておられると理解しました。その視点からゼネラリストとして課題に感じているところはどこでしょうか?
「社内向けの仕事は磨けているとは思うのですが、外の人とのつながりや外に向けた仕事においては十分とは言えません。事業成長させるという点では必要不可欠ですからね」
なるほど、明確ですね。どのように解決されていかれるのでしょうか?
「実はゼネラリストのロールというのは経営者そのものだと思っています。マネーフォワードはまさに経営人材を増やそうとしているところで、私が目指すところと一致しています。ですから私自身やりがいがあります。経営者が持つ全体を俯瞰し課題解決する力を磨いていけますし、CSOとして経営の素養がある人材の獲得も図れています」
うーん、美しい。では今後新たに取り組まれたいことを教えてください。
「若手含め社員にどんどん挑戦してもらうことに取り組みたいです。ただし、頭ごなしにそれを求めるのではなく、相手に合わせて促していきたいと思います。働き方の多様化とともに画一的なマネジメントをする時代は終わっていますし、マネジメントされる側に合わせて挑戦を促す最適化をしていきます」
最後にSankeiBiz読者の方にメッセージをお願いいたします。
「自分は20代の頃にチャレンジしたいという気持ちをもってコトにあたってきました。ですから過去に自分で仕事の線引きをしてしまったことは反省していますし、いまは出来るだけ線引きせずに挑戦するようにしています。これが自分の信じる道です。しかし、みなさんにとってこの道が心地よいものかどうかは別だと思います。仮に挑戦しなくても仕事ができているのであればそれは実力がある裏返しでもあります。本質的に突き詰めると挑戦する、しないは重要ではなくて、その時々で自分が信じているものに心から取り組めていれば良いのではないでしょうか」
山田さんありがとうございました。
【ビジネスパーソン大航海時代】は小原聖誉さんが多様な働き方が選択できる「大航海時代」に生きるビジネスパーソンを応援する連載コラムです。更新は原則第3水曜日。アーカイブはこちら