受付嬢特有かも? ランチタイムの時間配分
ライチタイムの時間の使い方も受付嬢特有のものがあると思います。ご飯を食べる時間を節約し、「お昼寝」時間を確保しています。私が複数社の受付に従事してきて、受付嬢が「お昼寝」していない会社はありませんでした(笑)
これは受付嬢が怠惰というわけでは決してありません。受付嬢というのは常に人の目に晒されており、思っている以上に疲労感を感じる職業です。先ほども触れましたが、1日8時間、「舞台の上で女優」を演じるわけなので、あくびもできません。ランチタイムくらいはリラックスしたいわけです。休憩スペースにはブランケットやクッションがあり、みんなそれに癒されていました。
「女優」なわけですから、受付(舞台)に戻るときはヘアメイクもバッチリに直して戻ります。この時間も必要ですから、外に行っている場合ではありません(笑)
ランチだけは〇〇されない
勤務中でも、オン(受付業務中)とオフ(休憩中)の差が大きい受付嬢にとってランチタイムは貴重な息抜きの時間。だからなのかな…とも思うのですが、受付嬢には「ランチマウンティング」がありません!(笑)私は、「受付嬢って、ランチもキラキラしたものを食べて自慢していそう」とか、「お互いがどういうところで何を食べているか気にしていそう」と言われたことがあります。「オン」のあいだはたしかにマウンティングがありました。しかし受付嬢においては、ランチだけは!? マウンティングが全くないのです。
むしろ、「近くのあそこのお弁当屋さんが安くて美味しい」とか「〇〇のコンビニの新作がめっちゃ美味しい」とか、「今度これ買ってきて欲しい人がいたらついでに買ってきますよ!」なんていう楽し気な会話がよく聞かれました。こういうコミュニケーションがある時は、チームの雰囲気がいいと感じる判断基準にもなりました。
最大の目的はリフレッシュ
このように受付嬢にとってランチタイムというのは、「ランチを楽しむ時間」ではなく、時間を効率よく使い、自らのリフレッシュに使われるわけです。そんなこんなで、私は今でもあまりランチを楽しむ習慣がありません。仕事しながら、コンビニのサンドウィッチを摘んだり、場合によっては食べないことも少なくありません。習慣というより、「仕事に夢中」というのが大きな理由かもしれませんが…(笑)
【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら