仕事をしていて、毎度「バカなこと聞くんじゃねぇ」と思う言葉がある。「どうやってアプローチすればいいですか?」という言葉だ。この手の言葉が出た後には次の言葉がセットになる。「我々は○○さんへの接点がないんです」-。
その○○さんに連絡を取りたいのであれば、さっさとご本人の連絡先を見つけるか、その人を知っているであろう人に連絡を取り、連絡先を聞けばいいだけである。或いはその知り合いに「××社から『○○さんの連絡先を教えて欲しい』と言われたので、伝えておいてもいいですか?」と依頼する連絡をすればいいだけである。
なぜ正式ルートにこだわる?
長年仕事をしているとこの手のバカとしょっちゅう遭うことになる。「中川さんから繋いでもらえませんでしょうか…」ということもあるが、繋いだからといって別にそこでオレがカネをもらえるわけでもない。
こちらとしては、その○○さんに低姿勢でお願いをし、「××社のA氏から連絡があると思うので、話だけでも聞いてあげていただけませんでしょうか」と言うことになる。だからこそ、上記の通り「依頼する連絡をすればいいだけである」は一つの方法ではあるものの、本音としては「自力で何とかしろ」と思う。
「オレが長年かけて作った“人脈”(笑)をオマエが無料で利用しようとするんじゃねーよ」
正直、「○○さんを紹介してください」みたいなオファーには、「一律10万円いただきます。彼には5万円払っておきますので2人で折半です」と言いたいぐらいになっている。
なぜ、人は「直接連絡したら失礼ではないだろうか…」と思うのだろうか。私は長年にわたって編集者をしているため、「さっさと当人に到達する必要がある」という仕事環境に身を置き続けてきた。
別に、その人を知っている人を経由しなければその○○さんにアプローチできないワケでもないのに、バカな日本のビジネスマン(笑)はいちいち「正式なルートで…」「正式な手続きで…」といったことを言い出す。正直、もうこんなバカとあまりオレも仕事はしたくない。