多様な参加者がいるにも関わらず…
短時間だけでも参加できるのがオンライン飲み会のメリットだ。中には一晩にオンライン飲み会を何軒(件)もハシゴする猛者もいる。やはり、飲みすぎてしまう。情報漏洩の問題もある。いや、居酒屋での飲み会でも、実社名入りで、進行中の案件から、社内の人事の話まで大声で話す輩はいる。オンライン飲みはこれに比べると安全かというと、そんなことはない。逆にクローズドな場だと思ってしまい、多様な参加者がいるのにも関わらず、ポロリと話してしまうこともある。家族だって近くにいる。昔の彼女の話や、それ以上にゲスい話などをし、それが家族に聞かれてしまうと、国難だけでなく、家難までやってきてしまう。ただでさえ、在宅勤務で家庭内不和が広がる問題が指摘されている中、トドメをさす事案になりかねない。
オンライン飲み会になっても、酒癖が悪い人の問題はほぼ解決されない。身体の接触は避けられるものの、酔って絡む者、潰れる者はいるのである。もちろん、自宅なので終電を逃すこともない。介抱する必要もない。もっとも、一人暮らしの人が飲みすぎ、潰れた場合も、介抱することができない。洒落ではなく、命に関わる状態になることもある。だから、参加者は「飲み過ぎじゃない?」と警鐘を乱打する必要がありそうだ。
画面越しのカオス
先日、友人が開催したオンライン飲み会では、酔って爆睡した参加者がいたそうだ。寝ている参加者がずっと画面に映り続けるのはカオスそのものだったという。マナーにも注意したい。ハラスメントの問題だ。たとえばアルハラだ。居酒屋では現在、コールが禁止されているし、従業員はコールを発見したら駆けつけて止めるようにマニュアル化されている。ただ、オンライン飲み会は気をつけなくては無法地帯になる。気をつけたい。
コール自体、もう20年くらい前から禁止されているので、20代、30代のビジネスパーソンは存在すら知らない人もいるだろう。一気飲みを盛り上げるためのコールが存在するのだ。「森のくまさん」の替え歌に合わせたものなど、様々なコールが存在した。やや余談だが、橋本聖子一気になるものも存在した。彼女が政治家になるずっと前、スピードスケート選手だった頃のムーブを真似し、両手にジョッキを持ち「聖子、聖子、橋本聖子!」というコールに合わせて交互に飲むのだ。私もやっていた。すでにスピードスケートの強豪選手は多数いるのに、時間が止まっている。さすが橋本聖子、レジェンドである。
なお、オンライン飲み会はツールによっては記録を残しやすい。ちゃんと証拠が残ってしまうことを理解して、自制しよう。結局のところ、オンラインになったところで、飲み会は飲み会なのである。今年こそ、かっこいい飲み方、上品な酔い方を身に着けたい。もちろん、オンライン飲み会にはプラスの側面も多数ある。ついに緊急事態宣言が発令された。不安も高まる。気持ち良いつながりで乗り切ろう。
【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら