飛行機通勤は当たり前
トレーニング卒業後は、国内・海外に数箇所ある主要ベース(ハブ空港)に配属されます。しかし必ずしもベース付近に住まなければいけないというわけではありません。勤務日に、規定時間までに出社をすれば国内・海外問わず、どこに住んでいても構わないのです。アメリカは国土がとても広く、国内の移動手段として飛行機を使う人がとても多いです。航空会社で働くCAともなると、通勤手段として飛行機を利用することもふつうです。
皆さまは、アメリカの国内線に乗った時に、制服を着たまま一般座席に座ってているCAを見かけたことはありませんか? 彼女・彼らの多くは他の州から飛行機通勤をしているCAなんです(私服で通勤をする人もいます)。
私の知り合いは、朝から5時間かけて所属ベースまで通勤をし、自分の担当する便に数日間乗務し、また5時間かけて家に帰っています。日本や台湾からアメリカへ通勤をするCAもいます。他のお客様と一緒に座っているCAを見かけた際には、勤務時間外ですので、どうぞ声は掛けずにそっとしておいてあげて下さいね。
風通しの良すぎるオフィス環境
アメリカの大手航空会社で働く上で一番気に入っているのは、毎回一緒に働くクルーが違うところ。
日本の金融機関に勤めていた時は、毎朝同じ部所のメンバーと顔を合わせるのが当たり前でした。それが一転、現在私が働く航空会社では、CAだけで約2万5000人が所属しています。
毎回、一緒に働くクルーが異なるのはもちろんのこと、ひとつの仕事が終われば次に同じクルーと会うのは3年後…なんてこともよくあります。なので、万が一、乗務中に口論になったり、空気がギクシャクしてしまっても「次に会うのは3年後だからまあいっか!」と開き直れたりもします。そういう意味では、とても働きやすい環境と言えますね。
外資なのに年功序列!?
世間的に「外資系企業は実力主義」というイメージが強いかと思いますが、アメリカの航空業界はセニョリティ(seniority=社歴)がすべてです。勤続年数によって、給料や乗務する路線が決まります。いわば年功序列ですね。中には社歴40年、50年なんて人も。
しかし「年功序列」と言えど、ここはアメリカ。皆CAとしての立場は対等です。それゆえに若手CAと先輩CAが喧嘩をすることもあります。(日本からみれば)外資系企業、なのに年功序列、けれど立場はみな対等…なかなか不思議な社風ですよね。
いかがでしたでしょうか。今回はCAとして感じたアメリカの航空会社の魅力をお伝えしました。少しでも魅力を感じて頂けると幸いです。機内にて皆さまのご搭乗、心よりお待ちしております。
【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら