働き方

役割増すエッセンシャルワーカー 支援の動き広がるも起こるリスクや差別

 感染リスクがつきまとう職場でストレスが大きいにもかかわらず、こうしたエッセンシャルワーカーは差別的な言動や不当なクレームを受けやすいとされる。感染者を受け入れる病院の職員がバスに乗ろうとした際、乗客から「コロナがうつるから乗るな!」と叫ばれたり、スーパーや薬局の店員がレジで客に品薄などを責められたりといったケースだ。

 一方で、支援の動きも広がり始めている。政府は感染リスクに直面する医療従事者に対し、診療報酬倍増などの処遇改善を図る方針を決めた。感染防止対策で負担が増すスーパーやドラッグストアの従業員に特別手当を支給する企業も出ている。都では医療関係者らに感謝や支援の意を示そうと都庁舎などを青色にライトアップする取り組みも始まっている。

 労働相談を受けるNPO法人「POSSE」代表の今野晴貴氏によると、エッセンシャルワーカーから「3密状態で働いている」「熱が出ても出勤しないといけない」といった相談が寄せられているという。今野氏は「非常に感染リスクが高い状況で働いており、労働者の負担が大きい。まずはきちんと防護対策をするべきだ。さらに感染した場合には労災保険に手当てを上乗するなどの補償をすれば、安心して働くことができ、ストレスも軽減される。不要不急の外出を控えるなど運営にも協力していくことが必要」と話した。

 エッセンシャルワーカー エッセンシャルは英語で「必要不可欠な」を意味し、「労働者」のワーカーと組み合わせた言葉。「フロントラインワーカー」とも呼ばれる。市民の生命と財産を守り、社会を支えるために働いている人たちを指し、コロナ禍以降、重要性が再認識されている。米政府は医療やエネルギー、通信、農業、食品などの分野で働く人たちだとしている。

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