私も、乗務した便に感染者がいたことが判明し、施設での隔離生活を一度経験しました。提供される食事がなかなか口に合わず、かといって施設には調理器具もないため自炊することもできなければ、もちろん、外出して外食することもできなかったので少し大変でした。
また2週間丸々人に会えず、部屋の外に出られないというのは人生で初めての経験でした。いい経験にはなりましたが、もう二度と味わいたくない経験でもあります(笑)
ネイルサロンと美容院の休業は死活問題!?
私の住む国は、フランスやイタリアのような完全なロックダウンは実施されていません。店はスーパーと薬局のみが開いていて、レストランはテイクアウトとデリバリーのみが可能です。
しかし問題がひとつ。ネイルサロンと美容院が完全に閉まっているのです。濃厚接触を避けるためにはもちろん仕方のないことですが、これはCAにとってはちょっとした死活問題…。
というのもCAというのは身だしなみに厳しい職業だからです。髪の長さや爪の長さ、髪型、化粧にも規定があって、あまりにも規定から外れている場合は乗務停止となります。
髪を自分で切るにもある程度の技術が必要ですし、マニキュアと異なり、ジェルネイルを取るにも特殊な薬品が必要です。やむを得ず自分で処理し、その結果失敗して身だしなみの基準から外れてしまっては元も子もありません。
以前一緒にフライトした男性CAは海外のステイ先で美容院を見つけ、そこで髪を切ってもらっていました。女性の私には、彼の髪が綺麗に切れているように見えたのですが、よくよく聞いてみれば、英語が通じないがために注文がうまく通らず切られすぎた結果、身だしなみの規定から外れてしまったらしいのです。その後、彼が通常通りフライトを続けることができたかはわかりません(笑)
世界的にコロナの完全終息の目処が立たない中、航空業界の完全復活も目処が立っていない状態です。
この先どのような状況になるかは分かりませんが、世界中のCAも皆さんも、大好きな旅行が楽しめるように、また楽しく飛行機に乗ってどこかに行ける日が来るように…微力ながら願っています。
【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら