働き方

栃木県の求人倍率2カ月連続低下 4月1・15倍、新型コロナが影響

 栃木労働局が発表した4月の栃木県の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0・02ポイント低い1・15倍となり、2カ月連続で前月を下回った。新規求人数が大幅に落ち込み、雇用情勢判断は「新型コロナウイルスの影響を受け、弱い動きが続いている」とした。

 同労働局によると、新型コロナの感染拡大に伴って求職活動を手控える動きが見られた。収束後、自宅待機していた「隠れ失業者」が求職活動を再開することで実態が数値に反映され、求人倍率がさらに下がる事態も懸念される。

 4月は有効求職者数(3万1220人)が前年同月より0・3%増えた一方、有効求人数(3万4086人)は同19・1%減少した。このうち新規求人数(1万413人)に限ると同27・6%減と大幅なマイナスだった。

 新規求人数は3月に続き、全11産業で前年同月比マイナスとなった。求人規模の大きい医療・福祉(2548人)は19・2%減、製造業(1408人)は28・4%減。外出自粛によるダメージが大きかった宿泊・飲食サービス業(413人)の下げ幅は58・6%に及んだ。(山沢義徳)

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