元受付嬢CEOの視線

私のニューノーマル ストレス転じて癒しと為す

橋本真里子
橋本真里子

 私自身も起業してからは圧倒的に外食が多く、意識的に増やさない限り、自炊する機会は減る一方でした。では料理が苦手かというとそうではなく、実は大好きです。帰省時は家族や親戚のご飯をつくったり、創業当初のオフィスはマンションだったので、そのキッチンを利用して、よくお昼ご飯や懇親会の料理を担当するくらい料理は得意なほうです。だからこそなのか、最近はより料理に興味が湧いています。

 どんなふうに拘っているかというと、例えば「ご飯は炊飯器ではなく土鍋で炊く」「時間がかかる煮込み料理や火の通しに工夫がいるロースト料理にチャレンジする」などです。

 以前に比べて家にいる時間が長い分、料理にかけられる時間が増えたという方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。私が料理好きになった理由は「人生を美味しいご飯で溢れさせるには、自分で作れることが一番!」という考えからです。そして美味しいご飯は自分だけでなく、一緒に食べてくれる人たちも笑顔にします。そして自分が振る舞った料理を喜んでもらえると、私もまた笑顔になります。

 そんなことから、料理はコミュニケーションツールとも言えます。弊社でも「この自粛期間に料理にハマった」という社員は少なくなく、美味しく炊ける土鍋情報をシェアしたり、「和食を出汁からとると味が全く違う」などの話題が日々聞こえてきます。そんな話が聞けると、私ももっと腕を磨かなくては…とやる気が出てきます。

 また、私は料理に凝るとともに、食器にもこだわるようになりました。単純に料理が盛り付けられればお皿の役目は果たしますが、せっかくですから視覚的にも笑顔になれる食卓にしたいです。

 通っていたコーヒーショップが休業になった結果…

 緊急事態宣言が発令にともない、飲食店が次々と休業を発表しました。チェーン展開するコーヒーショップもその対象でした。私はブラックコーヒーは飲めないのですが、コーヒー自体は好きで、よくカフェラテを飲んでいます。まさに今、原稿に向き合う私のそばにもカフェラテがあり、 “相棒”のような存在です。

 しかし、休業中はいつも購入していたお店のカフェラテが飲めませんでした。「こうなったら自分で作るしかない!」と、起業したときのように(笑)、飲めないことを悲しんでいるのではなく自分で解決しようと思いました。

 「せっかくやるなら豆を煎るところからやってみよう!」と、コーヒー豆やタンブラーなどを買い揃えました。最初は探りさぐり、濃さなどを調整したり、ミルクを変えてみたりとチャレンジしてみました。

 その結果、コーヒーを淹れることにもハマってしまい、お店の営業が再開された今も自分でカフェラテを作り、会社に持参したりしています。お店で提供してもらえるカフェラテは今でも大好きですが、自分で入れたカフェラテを飲むようになってから、さらにお店で飲んだときの違いなどを感じて楽しめるようになりました。コーヒー好きも周りに多いので、これもまたいいコミュニケーションツールになると思います。

 ストレスにするかリフレッシュにするかは自分次第

 冒頭にもお伝えしましたが、「ストレスを感じる瞬間」は「自分をアップデートするチャンス」でもあると思うのです。「ウィークポイント」を「ストロングポイント」に変えるとも言えると思います。日々感じているストレスを潰すことができれば、より日常がポジティブなものになるはずです。悲観的に思うだけでなく、逆手にとって物事を考えてみるいい機会なのではないでしょうか。

橋本真里子(はしもと・まりこ)
橋本真里子(はしもと・まりこ) 株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO
1981年生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。長年の受付業務経験を生かしながら、受付の効率化を目指し、16年にRECEPTIONIST(旧ディライテッド)を設立。17年に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら

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