CAのここだけの話

外資系CA研修は英語ネイティブでもキツイ バッチメイトが何よりの支え

米安加奈
米安加奈

保安上・セキュリティの訓練

 機内では航空法と呼ばれる法律が適用されます。有名なもので言えば、機内での喫煙は航空法で禁止されており、喫煙すると罰金や拘束されることもあります。

 他にも、故意に機内のものを壊したり、お客様やクルーに対してハラスメントをすることも違反になるので、場合によっては最悪拘束されてしまうのですが、その際の手順もしっかりと学びます。また、ハイジャックが起こった時などのシチュエーション別の対応方法など、機内の治安を保つために様々な知識を学びます。

ここが腕のみせどころ、サービス訓練

 みなさまが想像する「CA」と言えば、ずばり「サービスをするCA」ではないでしょうか? 機内に搭乗してから降機されるまで機内を快適に過ごしていただくために私たちがお手伝いできることを、一人一人トレーナーにチェックをされながら学んでいきます。

 サービス訓練から制服をきてトレーニングをするので、いよいよ独り立ちできるワクワク感と本当にやっていけるのだろうかという不安もありました。

 この訓練で一番の支えはやはり、2カ月を共にするバッチメイトです。国籍はさまざまですが、祖国を離れて寂しい気持ちもあるなか、新しい土地になかなか慣れず、トレーニングの大変さに涙することもあります。朝から晩まで、訓練所以外でも共に勉強し励まし合い、そうした苦労や喜びを共に分かち合うことのできるバッチメイトたちは一生の友達になりました。

 CAはサービスだけでなく、消防士にも、救命士にも、警察にも成りうることができるよう、空の上で何か起こった時に対応できる知識と実技をしっかりと身につけます。私はこの研修を終えた後、全て英語で新しい知識を身につけた自分がステップアップできたような気がしてとても誇らしかったです。

 CAとは異なる職種であれ、研修を経験するみなさん、ぜひ最後までがんばってみてくださいね!!

福岡県出身。大学在学中にオーストラリアのシドニーへ1年間留学。好奇心旺盛で、学生時代はバックパックやヒッチハイクで移動するほどの旅好き。中東の航空会社で客室乗務員として働きながら現在まで訪れた国は52カ国にのぼる。現在中東系航空会社乗務3年目。最近の趣味は、日本に帰るたびに美味しい日本食を食べること。これが帰国の最大の楽しみになっている。Instagram:super_kana_

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら

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