ビジネストラブル撃退道

多少の批判が「ネット炎上」になるワケ 正しい対処法を考える

中川淳一郎
中川淳一郎

 私は堀江氏ほどの影響力はまったくないものの、反感や批判を寄せられることは多々ある。だが、これをまったく「炎上」と捉えていないのだ。「世の中、全員が同じ考え方じゃないし、『善悪』の判断も違うから、反発したい人もいるよね。どちらの意見も尊重しますよ~」としか思えないのだ。だから「炎上した」と思うことはあまりない。

 以前、付き合いのある企業から「炎上しています! どうしましょうか…」と相談を受けた。よくよく話を聞いてみると、同社が発表した企画に対して3件の否定的なツイート(かなり論調は激しめ。よっぽど内容がイヤだったのだろう)があったことから、企画を停止すべきか? と社内で議論になったのだという。

 私は「別にこれはたまたま考えが合わない人が怒ってるだけだから放置すりゃいいんじゃないですか?」とだけ言ったが、同社は結局企画を中止してしまった。これは2010年の話だが、私はこれを「炎上」と捉えないものの、彼らは批判を目の当たりにするのが初体験だったのか「炎上」だと解釈してしまったのだ。

 これほどまでに「炎上」の解釈は個々によって違うことを思い知らされたため、私は以後「あなたが炎上と思ったら炎上。炎上と思わなかったら炎上はしていない。企画の続行、謝罪はその判断に従えばいいのでは?」と突き放すような言い方になった。とにかく「炎上」の解釈については、人によって違い過ぎるのである。 だから、私の感覚では炎上していないのに、「炎上した」と考える人の考えを変えることはできない。一応「これはオレの感覚では『普通のこと』です。『炎上』はしていません」程度の助言はするものの、その先は企業の判断になる。

 ここで言いたいのは、ネットのことがよく分かっていない上司が「炎上した!」と騒いだとしても、実際は炎上していない可能性はあるため、ネットに慣れた部下は「これは炎上してませんよ」とキチンと助言しなさい、ということだ。それにより、企画の停止は免れられるかもしれない。

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