働き方ラボ

なぜビジネスパーソンは「ゴルゴ13」を読むべきなのか? 漫画に見る時代の変遷

常見陽平
常見陽平

 ビジネスパーソン視点では、デューク東郷の目標達成へのこだわりに圧倒される。ここから狙撃するのか、と。中には、「射殺」が目的ではない場合や、“わざとはずす”シーンなどもあり、奥が深い。人間の可能性に限界はないことを、我々は『ゴルゴ13』から学ぶのである。

 これまた、ちょうど中華料理の定食が出てくるまで、そして食べ終わった後、お茶を飲み終えるまでに1話を読み終えることができるのがニクイ…狙撃並みによく計算されているのである。

 なお、『ゴルゴ13』は作中だけでなく、それ以外の分野でも「不可能な仕事」にチャレンジしていることでも知られている。「仕事を選ばない」のだ。明らかにイメージが異なる仕事も受けている。「ゴルゴ13 コラボ」で検索してみよう。胃薬、養命酒、競馬、JT、外務省など実に幅広いジャンルの商品・広告でコラボしており、イメージが崩れないか心配になることもあるほどである。

 最後に、ここで取り上げた2作品以外の私の推し漫画をご紹介する。

『島耕作』シリーズ 弘兼憲史→特に部長編と学生編がおすすめ。

『恋する母たち』柴門ふみ→母たちの恋という視点は斬新。

『デザイナー渋井直人の休日』渋谷直角→『BRUTUS』『Pen』が骨の髄まで染み込んだ私のような痛い中年(でも憎めない)の日常がわかる本

『そのオムツ、俺が換えます』宮川サトシ→男性育児あるあるで共感MAX。

『若ゲのいたり』田中圭一→あの名作ゲームの誕生秘話。テンション上がる。

 コロナ禍を息抜きながら生き抜くためにも、時代を読み解く上でも、元気を出すためにも、漫画を読もう!

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部准教授
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部准教授。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら。その他、YouTubeチャンネル「常見陽平」も随時更新中。

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