元受付嬢CEOの視線

辞める社員に経営者が贈った「シンプルだけど、絶対に成長できるルール」

橋本真里子
橋本真里子

手っ取り早く成長する方法

 「成長意欲」「向上心」…。これらの言葉は面接でも多用され、社会人経験がある人であれば、何度も口にしている言葉ではないでしょうか。「仕事とは成長だ!」というような言葉を上司からかけられた人も少なくないでしょう。私も起業してからの数年、成長するのに必死です。

 社会人になって使う「成長」という言葉は抽象的だと思います。何をもって成長とするか、定義によっても変わってくるでしょう。実際に自分が成長しているかを測ることも難しいかもしれません。

 私は日々成長したいと思う中で「絶対に成長できるルール」を編み出しました。それは、「迷ったときは、自分にとって辛い道・難しい道を選ぶこと」です。

 人生は選択の連続です。転職するかしないか。転職するとしたらどっちの企業か。自分で選択して進んでいきます。私は楽な方の道を選んで成長している人や活躍している人を見たことがありません。それは「楽な道=逃げている」からだと思います。

 転職だけではありません。例えば、自分にとって非常に腹立たしいことがあったとします。その事柄や原因となった人に対して腹を立てるのは誰しも通る道です。

 でも、腹を立てるだけでは何も解決しないと思います。自分なりにその事柄や人と向き合い、そうなった原因は何なのか、自分に非はないのか、繰り返さないようにするにはどうするべきなのか。そして負の感情を持ち続けていいのか…と考えます。

 「腹を立てること」と「許すこと」。自分にとってどっちの道にたどり着くのが成長につながるのか。腹を立てて終わることは誰でもできる。だったら私は、許すことができるまで向き合って、自分なりに解を出し、腹を立てた感情を無駄にしないようにしたいと思っています。

 一度「怒り」の感情を持った事柄や人に対して許すことは難しいかもしれませんが、私は成長のために難しい道を選ぶようにしています。こうすることで、「乗り越えた実感」を得ることができ、自分の成長も実感する頃ができます。

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